今井半念珠店の歴史
日本を代表する観光都市、京都は歴史的に名高い寺院や各宗派の大本山が数多くあり、数珠の9割以上が京都で作られていると言われています。今井半念珠店は京都市東山区、鴨川沿いの京阪七条駅近くにあり、周辺には三十三間堂・京都府立博物館・豊国神社・耳塚など、歴史的建造物が多く立ち並ぶ場所でひっそりと営んでいます。お店は一目で分かる大きな数珠が下がっているのが目印です。
今井半念珠店の歴史は今から400年以上前の紀州、和歌山県。
天正13年・豊臣秀吉によって根来寺が焼き討ちにあうことで、その根来寺の僧兵だった先祖・桝屋伊兵衛が、京の祥雲禅寺に登る僧正に従って京都に移り、智積院に近いこの地で「念珠師 伊兵衛」として念珠を作るようになりました。19代目 昌平で通称「桝常-今井半念珠店」として屋号を改名し、現在でも20代目がその伝統を守り続けています。創業以来400年以上変わらず、智積院のほか、東寺、醍醐寺、真言宗各派、各宗派総本山、御用達として務めている老舗の念珠店です。
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